スマホは怖い「スマホ脳」
スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏の「スマホ脳」という新書を読了。 精神科という視点からスマホ、 というかアプリの危険性を説く一冊。 スマホアプリによる影響は例えば、 集中力が落ちる、 睡眠不足になる、 社会的共感力がなくなっていく、 エトセトラエトセトラ。 アプリ制作者は脳科学の知見を利用して 科学的にアプリから(つまりはスマホから)離れなくなるように商品を作っているそうだ。 要は麻薬と同じ。 そういう風に作られているので、 対策としては「離れる」しかない。 作者はスマホの利便性を認めつつ 否定的側面の大きさに警鐘を鳴らす。 そういえば教室でも、 一昔前に比べると集中できない生徒が明らかに増加している。 寝不足の生徒も多い。 確実にスマホが原因とは断定できないが、 危うきには近寄らず、 できるだけスマホからは距離をとった方が得策のようだ。 大人でさえ影響を受けるのだから、 いわんや抵抗の弱い子供なら推して知るべし。 大人も子供も私も スマホとの付き合い方を考えなければならないと思う。 そのきっかけを本書が与えてくれる。 新書だからなのか参考文献がなく、 著者の言うことを信じて読むしかないのが残念な点。 それでも内容が陳腐になる訳ではないので著者を信じてみてもよいと思う。 子供にスマホを与えている親御さんも 与えられている子供達も そうでない親御さんも子供達も是非ご一読を。