地理はおもしろいんだぜ?「人間の営みがわかる地理学入門」

地理はとても面白い学問であると私は考えているのですが、

如何せん、覚えることが多すぎて、
単なる「暗記教科である」と捉えるのが一般的学生の価値観であると思います。

覚えることが多いのは当たり前で、
地理は人と土地の関係、土地に関連する気候の話、
気候と人に関連する農作物の話、と関連事項が多岐にわたります。
(各土地で信仰されている宗教までもが地理の範囲に入ってますし)

これを中学三年間の中ですべて習得しなければならないので、
結果的に「データの暗記」になってしまいます。
大事なのは間の繋がりなんですが、
それをやってると学ぶことが多すぎて時間足りないです。

ですので、お勧めは本書のような
地理学初学者向けの本を隙間時間に読むことだと思います。

本書は京都大学の地理の教授の書かれた書籍です。

実際に世界各地に飛び回り、
ご自身の五感で習得された知識は厚みが違います。
自分ではとてもできない経験を、
こうして追体験できるのが読書の醍醐味です。

世界各地の人々の生き様や
農産物と気候の関連性、宗教や国家、村落の歴史性なども学べます。

惜しいのは、折角の生の知識が
飛び飛びで網羅的になってしまっているところなんですが、
それでも世界の地理の学びには恰好の一冊になっています。

「地理はどうもなぁ」という方にこそご一読していただきたい一冊です。

水野一晴著
ペレ出版
2016年

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