接種するべきか、せざるべきか、それが問題だ「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」

 こんなに「ワクチンワクチン」と世間はかしましいのに、

そう言えば、コロナワクチンのこと「なんとなく」しか解らない、、、、。


と、いうことでお勉強のために本書を購入しました。

お二方の対談形式の書籍です。


どんなお二人かと言いますと

一人目「峰宗太郎さん」アメリカ在住の米国立研究機関博士研究員の病理専門医で

SNS、ブログで「正しい医療情報」を発信している(奥付より)お方。


二人目「山中浩之さん」素人代表。日経ビジネスの編集部勤務。


素人の山中さんがプロ中のプロの峰先生に質問する形で話がすすんで行くのですが、

いやー、おもしろかった!


いきなりネタバレしまっす! 引用します!

「『知らないと不都合な真実』とは(中略)「『情報を簡単に信じる』『一度信じた情報を疑わない』姿勢を、

恐らく私やあなたを含めた人間全員が持っている、ということです。」(517ページ)


 コロナやワクチンの話がほとんどの本書なのですが、

実は、それを使って人間の迂闊さや短絡的思考に気付かせるための本だった訳です!


 難しい話題、例えばコロナワクチンに関して、自分は「良く分からない」としたら、

闇雲に専門家の言うことを鵜呑みにしてしまうような思考法に「ノー」を突きつける本です。

専門家といっても人間なので間違えるし、

新事実が判明して専門家の意見が変わることもあるからです。


「じゃあ、解らないことはどうするの?」

 答えは「解らないことは学びなさい、自分で考えられるようになりなさい」と

本書は諭します。


 世の中は「良く解らないこと」でいっぱいです。

これから先の人生、一々人に質問するの?

その人は完璧で、絶対に間違えないの?


 結局、頼れるのは自分、

しかも、自分の頭だけです。

学び続ける人が最強なのです。


 ところで、本書の主題であるコロナのワクチンについてですが、

本書によれば、これも結局は

「まず、情報収集をしっかりする。

しかる後、ワクチンを接種する、しないは、個人々々の価値判断による」ということになります。


 本書を読むことでワクチンの情報は収集できます。

 ワクチンの種類(生ワクチン、不活化ワクチン、核酸ワクチンの違い)、

副反応、二回接種の意味、効果の持続性、長期的視点、といった辺りの情報が集約されてます。

これだけ頭に入れば、あとはその人の価値観に照らし合わせて、思考することが可能となります。


「なんであれ、学ぶことは楽しい」と感じさせてくれる好著でした! お薦め。

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