うまく生きたいのなら「孟子」

 「孟子」は紀元前に中国に実在した人物の名前であり、

書物の名前でもあります。
今回はそんな書物「孟子」についてです。

中学生が国語で学ぶ「論語」という本がありますが、
あの系統の本です。

このグループは昔から「四書五経」とよばれています。
全部で九冊(四冊の書、五冊の経)の本がグループの中に存在していて、
「できればこの順番で読んだ方が学び易い」という読む順番まで存在しています。
「孟子」はその「四書」の中の一冊で、
推奨されている四書の読む順は
「大学→論語→孟子→中庸(ちゅうよう)」と言われています。

念のため、私もこの順番通りに進んできて、
やっと3冊目終了です。

孟子の中で論語の話題が出てくることがあり、
読む順番がこういう所に活きてくるのかと考えさせられました。

内容は道徳のハードモードとでも言えばいいのでしょうか。
「人の嫌がることをしない」のような
よく耳にする言葉の出所が孟子だと解って、
中国古典哲学の偉大さを改めて思い知りました。

孟子は「性善説(人は産まれながらに善人であるという考え方)」を唱えていて、
私個人も同様に考えていますので、
非常に馴染みが良かったです。

当然、反対の考え方「性悪説」もありますが、
こっちの考え方の人は相当に読みにくい本なのではないかと思います。

性善なのか、性悪なのか、
答えはないのですが、
性善と信じた方が世の中を生きやすいと感じてます。

性善説を学びたい方は是非ご一読を。
間違いのない一冊でございます。

小林勝人訳・注
岩波書店
1968年刊

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